生産者挨拶
農業を始める前は、まさか自分が農業をするとは思っていませんでした。
短大進学を機に県外で一人暮らしを始め、農家である実家で食べていた野菜は特段の味付けをしなくても美味しいこと、そしてそれがとても幸せなことだと気づきました。
子どもを産んで初めて湧き上がってきた気持ちと、父が言った「農業は手に職」、「定年がない」という言葉に非常に魅力を感じ、3歳と1歳の子育て真っ最中ではありましたが、福井県から通って指導してくれた父のサポートを受けて1997年、石川県能美市(旧辰口町)で新規就農しました。
当時は女一人で農業を始めるのはとても珍しいと思われたようですが、トラクターで耕運、機械作業など一般的に男性のイメージがある作業も全て自分でこなしました。
どうしても男手が必要な時は、サラリーマンの夫に年1~2回手伝ってもらうこともありますが、基本的に全て自分で栽培、販売をします。
平成20年(2008年)には農林水産大臣より「明日の農山漁村を担う女性」賞をいただきました。